エメラルドの価値

エメラルドは5月の誕生石でもありますが、『愛』や『幸福』という石言葉をもつロマンチックな宝石です。その為、国内はもちろん海外でも人気の高い宝石なので、エメラルドが使われているジュエリーをお持ちの方も多いでしょう。そこで、今回はエメラルドを高価買取してもらう為に知っておくべき、エメラルドの価値の決め方をご紹介します。

これでエメラルドの価値が決まる

四大宝石の１つ、エメラルドの価値がどのように決められているかご存知ですか？エメラルドには価値を決める為のポイントが5つあります。

• 大きさ
• 色
• カット
• 輝き(テリ)
• 内包物(インクルージョン)

という観点で評価することにより価値が決まります。

カラット・大きさ

宝石は大きい＝価値が高いと思っていませんか？

実はエメラルドを含め、全ての宝石に当てはまることですが、大きい＝価値が高いというわけではありません。大きさだけではなく、その宝石のクオリティーがどれだけ優れているか、ということが宝石の価値に直結しています。もちろん、同じクオリティーのエメラルドであれば、大きいものの方が価値は高くなります。

5月の誕生石としても人気が高い為、1カラット前後のエメラルドも多くのジュエリーに使われています。また、高級ジュエリーの中には20カラット以上のエメラルドが使われていることもあります。確かに、大きいエメラルドは珍しいですが、あくまでも重要なのは見た目のバランスなので、大きくても色が薄いものなどは、大きさの割に価値が上がらないことがあります。

カラー・色

色の濃淡はエメラルドのような、色のついた宝石にはとても重要なポイントです。天然石のエメラルドは、鮮やかなグリーンから、くすんだグリーンなどと色味が１つ１つ違いますが、もちろん、色味の濃い鮮やかなグリーンの方が価値が高くなります。

そして、色にムラがある、色が薄い、黄色が強いものなどは、価値が低くなります。エメラルドは加熱処理をされているものがほとんどで、この加熱処理によりエメラルドの本来の美しさを引き出すことができています。

カット

エメラルドカットという言葉はご存知でしょうか？ダイヤモンドなどのカットにも使われている、四角いカットの方法です。カット名に宝石名が入っている通り、エメラルドのカット方法はエメラルドカットが一般的です。

エメラルドは硬度は高いのですが、内包物が多い宝石のため比較的もろい性質があります。カットしている際に、欠けたり割れてしまうことが多いので、職人の腕が試される宝石です。そのもろい性質をカバーするために考案された最適なカットが、エメラルドカットなのです。

エメラルドは表面の色が強く、表面の色を最大限に活かしつつ、原石からのカットもしやすい、エメラルドカットがエメラルドにあったカット方法なことが知られている為、その他のカット方法だと価値が下がってしまうことが多いです。

輝き(テリ)

宝石の輝き(テリ)とは表面の光沢のことを指します。輝きには、カット、内包物など様々な要因で変化するので、評価するポイントとしては1番最後になることが多いです。その為、重要度は低く輝きが強くても色が悪ければ、価値は低くなります。

インクルージョン・内包物

エメラルドは内包物が多く、その繊細さが特徴の宝石です。その繊細な特徴こそが、魔法のようにエメラルドならではの美しい緑色の輝きを放つように変化させるのです。もちろん、内包物が多い宝石といっても、内包物が少ないものの方が稀少です。ですが、内包物か大きく目立つようでなければあまり価値には影響しません。また、キャッツアイのように内包物が作用して特別な模様になりプラスの評価になることがあります。これらは、色の濃いエメラルドと同様希少価値が高くなります。

キャッツアイエメラルド　

その名の通り、猫の目のように光るエメラルドのことです。カボションカットをすることで、針状のインクルージョンの束に光があたり一本の線のように光り、人気の高い珍しいエメラルドです。

トラピッチェエメラルド　

スペイン語で歯車という意味で、放射状の黒いラインの模様がサトウキビを擦る機械の歯車に似ているとつけられた名前です。花や亀の甲羅にも見える珍しいエメラルドです。

エメラルドの処理とは

エメラルドは内包物やひび割れが多く衝撃に弱い為、それを改善する為の含有処理が行われています。ごく稀に、含有処理の行われていない『ノンオイルエメラルド』があり、その場合は非常に価値が高くなります。ここで、価値に大きく差がでるエメラルドの処理方法を2つ紹介します。

エンハンスメント(改善)

ほとんどのエメラルドに施されているエンハンスメントは、透明オイルまたは透明樹脂によって行われています。エンハンスメントは、石の内包物を見えにくくし石本来の美しさを引き出すために行われており世界中の鑑別機関で天然宝石と認められています。

エメラルドのエンハンスメントにおいては、割れにくくする効果もあります。ですが、宝石自体の傷が少なければ、含浸が軽いので年月が過ぎても変化はほぼありません。また、傷が多い場合は含浸が強いものは色あせたり傷が目立つようになることがあります。

トリートメント(改良)

トリートメントとはその名の通り、色のついたオイルや樹脂による修正が施されています。エンハンスメントの本来の良さを引き出す方法とは違い、石の色などを修正し底上げする方法の為、トリートメントが施されているエメラルドの価値は下がります。

鑑別書にもトリートメントが行われていることが明記されている為、ご自身のお持ちのエメラルドにどのような処理が行われているかチェックしてみてください。

エメラルドの産地

エメラルドの価値の５つのポイントは押さえることができましたか？最後に、５つのポイント以外のエメラルドの価値に作用する産地の違いを見ていきましょう。

エメラルドがどこで取られているかご存知でしょうか。エメラルドの名産地といえば、コロンビアです。エメラルドの約50%がコロンビアで採掘されており、価値の高いものが多く採掘されています。少し黄色みがかっているものが多く、個体・気体・液体を含んだ三相インクルージョンが見られる特徴があります。そのうちの最高品質のエメラルドは、一滴のオイルという意味の『ゴタデ・アセイテ』と呼ばれています。

サンダワナ産のエメラルドも多く出回っていますが、21世紀に入ってからは産出量が激減しています。小粒ながらも存在感の強いものが多く、内部には長いトレモライトが繊維状にのび交差した針のような結晶が見られるものもあります。

20世紀に本格的に開拓が進んだのが、ザンビア産エメラルドです。原石が丸みを帯びている為、エメラルドには珍しいオーバルカットのものが多いです。当初は品質もよく、無処理のものもありましたが、現在は需要の高まりと共に、含浸処理のものが増えています。

四大宝石の１つのエメラルドは人気の高い宝石ではありますが、ダイヤモンドなどと比べるとその性質などを詳しく知らない方が多いと思います。ですが、今回ご紹介した５つのポイントを押さえていれば、もう大丈夫！買取査定を依頼するときは、エメラルドの価値基準の５つのポイントをぜひ思い出してみてください。

エメラルドを買取業者に高く売るには

不要になったエメラルドの指輪だとしても高く売りたいですよね。金やプラチナの素材ごとに相場が異なりますが、査定を行う際に重視するポイントは一般的な宝石・ジュエリーを査定する際と同じ条件です。

付属品一式を揃える

ブランドジュエリーの付属品には専用箱と証明書があります。本来あるはずの付属品が揃っていないと高値が望めません。鑑別書も貰っているのであれば、より正確な査定が望めます。査定の際には一緒に見てもらいましょう。

複数の業者に査定をしてもらい金額を比較する

宝石・ジュエリーを売る際には必ず複数の業者に見てもらうようにしましょう。１社のみでは高いのか安いのかが分かりません。また、２～３社では相場が分かる程度です。理想は５社以上で比較です。5社以上の買取り価格を比較すれば相場の上限がイメージできます。時間と労力を費やしますが最も高い金額に辿り着くことができます。高く売りたい人は実行してみてください。

まとめて売る

長期でご使用されていないジュエリーがあればまとめて売却をしましょう。複数のジュエリーは、単品で売却をするよりも買取り交渉がしやすくなります。

資格保有者が在籍する店舗で見てもらう

買取り専門店には宝石の鑑定士が在籍する店舗が存在します。世界的な権威の一つであるGIA（米国宝石学会）G.G.が有名です。G.G.資格保有者なら適切な査定をしてくれます。損でもなく得でもなく、適正な査定を希望するのでしたら鑑定士の資格を保有する者に見てもらいましょう。

金額を比較するなら一括査定がおすすめ

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自分で交渉を行う一括査定サービス

売りたい商品を一括査定サイトに商品画像を登録すると買取り業者から連絡が入る仕組みです。一度の登録で多くの業者へ個人情報が行き渡る不安がありますが、登録から価格交渉までをご自身で行いますので商品知識と交渉力に自信がある方におすすめです。ただし、10社から20社ほどの業者から連絡が入るため何度も同じ説明をするため応対の煩わしさを感じる方もいらっしゃいます。また、実物を拝見しないと確実な金額が出せないデメリットがあります。そのため正確な買取り金額を知りたい場合には店舗へ出向くか買取り業者に自宅まで来てもらう必要があり、時間に余裕がない方には不向きかもしれません。

仲介業者が窓口一つで交渉を完結する一括査定サービス

売りたい商品を一括査定会社へ商品を持参または配送をして、買取り業者が実物をみて査定金額を算出する仕組みです。お客様がやり取りするのは窓口となる仲介役だけなので複数の業者と対応する煩わしさを感じることがなく、個人情報が業者へ行き渡る心配もありません。価格交渉も仲介役が行いますので商品知識と交渉力は一般の方と比較にならないくらい長けています。唯一のデメリットは、時間がかかることです。確実な金額を算出するために実物をみる必要があり、複数の業者が査定を終えるまで数日が必要です。そのため換金をお急ぎの方には不向きかもしれませんが交渉力に不安がる方や高額で売りたい人にはおすすめのサービスです。

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査定の名人にはGIA（米国宝石学会）G.G.資格保有者が在籍し、10社の買取業者と買取りの交渉も行います。宝石学のプロフェッショナルがお客様に代わって交渉しますので、買い叩かれたりする心配がありません。買取り業者の査定担当者よりも知識が豊富なのでとても安心できます。また、査定の名人では宝石全般およびブランドバッグと時計も扱っているのでまとめて依頼できます。配送料や査定手数料も無料でお客様のご負担は一切ありません。詳しくは「査定の名人ホームページ」をご覧ください。

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