アレキサンドライトの評価

アレキサンドライトとは

アレキサンドライトは、光源の種類によって色合いが変わる変色性を持った宝石です。太陽光や蛍光灯の下では深緑、ロウソクや白熱灯の下では深紅に輝くことから「昼のエメラルド」「夜のルビー」と呼ばれており、二面性を持つ魅惑の宝石として古くから高い人気を誇っています。また、アレキサンドライトはモース硬度が8.0と比較的高く、割れにくく衝撃に強いという性質も持っているので、日常的に身に付けるのにも最適な宝石です。

アレキサンドライトの名前の由来

アレキサンドライトという名前の由来は、ロマノフ朝第12代ロシア皇帝のアレクサンドル二世にあります。アレキサンドライトは1830年にロシアのウラル山脈にあるエメラルド鉱山で発見されたのですが、昼と夜とで色が変わる世にも珍しい宝石として当時のロシア皇帝であったニコライ一世に献上されました。このニコライ一世の次男であったアレクサンドル二世の12歳の誕生日が、アレキサンドライトが発見された日だったことから「アレキサンドライト」と名付けられたと言われています。このような背景から「皇帝の宝石」「宝石の王」といった異名も持っていますが、アレキサンドライトの品質は大きく「カラー」「透明度」「サイズ」の3種類で評価されるのが一般的です。

アレキサンドライトの変色

「カラー」については、変色効果がより顕著に見られるものほど評価は高まります。上質なアレキサンドライトは、太陽光や蛍光灯の下では緑から青みがかった緑、白熱灯やロウソクの下では紫から赤を示しますが、最高品質のものは深い青緑から鮮やかな赤への変化が見られます。一方で、低質なものはハッキリとした変色効果が見られません。また、濃い緑や濃い赤を示さないとともに、輝きが足らずにほぼ黒に見えます。

アレキサンドライトの産地

アレキサンドライトの主な産地としてはロシア・ブラジル・スリランカなどが挙げられますが、この宝石の発見地であるロシア産のアレキサンドライトは変色効果がハッキリと出るものの、産出量は現在では非常に限られています。

ロシア産

インクルージョンが多いものが多く、後述する透明度が高いものは非常に希少です。

ブラジル産

ロシア産と並んで上質なアレキサンドライトが多く、透明度が高く変色効果がハッキリと出る傾向があるため高値で取引されています。しかし、ブラジル産のアレキサンドライトも徐々に減少しており、その希少性は年々高まっています。

スリランカ産

スリランカ産のアレキサンドライトは、ロシア産よりもサイズが大きいものが多いです。一方で、カラーの魅力はロシア産やブラジル産と比べると劣ります。スリランカ産のアレキサンドライトの緑は黄色みが強く、赤は茶色みが強いためロシア産やブラジル産と比べると価値は低くなります。

アレキサンドライトの透明度

「透明度」については、ダイヤモンドなどと同じくインクルージョン(内包物)が少ないほど価値が高いです。アレキサンドライトは鉱物学的にはクリソベリルに属するのですが、クリソベリルはインクルージョンが入りやすいため、インクルージョンが少なく透明度が高いものは評価が劇的に高くなります。なお、インクルージョンが入っていても、細長い内包物が平行に並んでいるキャッツアイ効果を持つものは高く評価されます。キャッツアイ効果を持つものでも、より鮮明で線の美しさを損なわない程度に透明なものは、価値が非常に高いです。また、線が現れる位置も重要で、より中心に近い位置に線が出ているものほど評価は高まりますが、線が中心からズレているものはマイナス評価となります。加えて、線が弱かったり、途中で切れていたりするものも評価が低くなってしまいます。

アレキサンドライトのサイズ

「サイズ」については、当然ながら大きいものほど価値が高いです。カットされたアレキサンドライトは非常に小さく、そのほとんどが1カラット未満です。1カラットを超える大きさになると評価は劇的に高くなりますが、アレキサンドライトは元々希少性が高い宝石なので、0.3カラットほどの大きさであっても変色効果や透明度によっては高い価値が付くケースも多く見られます。なお、記述の通りスリランカ産のものはサイズが大きい傾向がありますが、質があまり良くないためロシア産やブラジル産よりも価値が低いものがほとんどです。

以上がアレキサンドライトの品質評価項目となりますが、世の中には人工的に作られた合成のアレキサンドライトも多く出回っているので注意が必要です。合成アレキサンドライトは天然宝石と近い環境下で同じ成分を使って機械的に作られる宝石で、大粒でインクルージョンが少なく、変色効果が顕著なものを安価に入手できるという魅力があります。一方で、その製造技術は年々進化しており、天然宝石との識別が難しくなってきています。合成石が天然石として売買されている可能性も否定できないので、アレキサンドライトは購入する際も売却する際も専門知識が豊富で、高い鑑定力を持った宝石店を選ぶことが大切です。

アレキサンドライトを買取業者に高く売るには

不要になったアレキサンドライトの指輪だとしても高く売りたいですよね。金やプラチナの素材ごとに相場が異なりますが、査定を行う際に重視するポイントは一般的な宝石・ジュエリーを査定する際と同じ条件です。

付属品一式を揃える

ブランドジュエリーの付属品には専用箱と証明書があります。本来あるはずの付属品が揃っていないと高値が望めません。鑑別書も貰っているのであれば、より正確な査定が望めます。査定の際には一緒に見てもらいましょう。

複数の業者に査定をしてもらい金額を比較する

宝石・ジュエリーを売る際には必ず複数の業者に見てもらうようにしましょう。1社のみでは高いのか安いのかが分かりません。また、2~3社では相場が分かる程度です。理想は5社以上で比較です。5社以上の買取り価格を比較すれば相場の上限がイメージできます。時間と労力を費やしますが最も高い金額に辿り着くことができます。高く売りたい人は実行してみてください。

まとめて売る

長期でご使用されていないジュエリーがあればまとめて売却をしましょう。複数のジュエリーは、単品で売却をするよりも買取り交渉がしやすくなります。

資格保有者が在籍する店舗で見てもらう

買取り専門店には宝石の鑑定士が在籍する店舗が存在します。世界的な権威の一つであるGIA(米国宝石学会)G.G.が有名です。G.G.資格保有者なら適切な査定をしてくれます。損でもなく得でもなく、適正な査定を希望するのでしたら鑑定士の資格を保有する者に見てもらいましょう。

金額を比較するなら一括査定がおすすめ

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自分で交渉を行う一括査定サービス

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仲介業者が窓口一つで交渉を完結する一括査定サービス

売りたい商品を一括査定会社へ商品を持参または配送をして、買取り業者が実物をみて査定金額を算出する仕組みです。お客様がやり取りするのは窓口となる仲介役だけなので複数の業者と対応する煩わしさを感じることがなく、個人情報が業者へ行き渡る心配もありません。価格交渉も仲介役が行いますので商品知識と交渉力は一般の方と比較にならないくらい長けています。唯一のデメリットは、時間がかかることです。確実な金額を算出するために実物をみる必要があり、複数の業者が査定を終えるまで数日が必要です。そのため換金をお急ぎの方には不向きかもしれませんが交渉力に不安がる方や高額で売りたい人にはおすすめのサービスです。

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