宝石買取で起こる訪問買取のトラブルとは?訪問買取で困らないようにするために行うこと

宝石・貴金属の買取で怪しい業者を見極めてトラブルから回避する方法を考える

ご使用されていない宝石・貴金属を損なく売りたいとお考えの方は多いです。出来れば高額で買い取ってもえると嬉しいのが本音ですよね。2020年初頭から金・プラチナの相場が上昇しているため、貴金属の売買件数が増加しています。それに比例して、金・プラチナ買取りに付随するトラブルも増加しています。損をしたと思ってからでは悔しい思いしか残りません。

買取り相場は店舗ごとに設定するため、それぞれの店舗で金額が異なります。宝石・貴金属の種類にもよりますが、複数の買取業者へ査定を依頼して比較をする等、やり方次第では相場以上の高値で売却できることがあります。

また、宝石・貴金属の買取りにて、トラブルに発展した事例もあり注意が必要な業者がいるのも事実です。これから宝石・貴金属のご売却をご検討されている方々にお読みいただき、気づいた時に適切な対処ができるように予習をしておきましょう。

宝石・貴金属買取で起きたトラブル

宝石・貴金属の買取りで思わぬトラブルに巻き込まれたという事をテレビや新聞記事、ネットニュース等で目にした事が一度はあるのではないでしょうか。嫌な思いをしないためにも、宝石・貴金属の買取りではどのようなトラブルが起きやすいのか、売却前に知っておきましょう。

相場よりも安い金額で買い取られる

どんなに不要となった宝石・貴金属だとしても売る時には損をしたくないもの。さらに可能な限り高額で売りたいと思うものです。宝石・貴金属に限らず、中古品市場には買取り相場があります。買取り相場の金額で買取りをしてもらえれば納得できますが、大幅に相場を下回る金額で買い取ろうとする業者も存在します。相場よりも半額で売ってしまうと損をしたことで後悔が強くなります。思い入れのある商品を売るなら気分よく売却をしたいですね。

顧客ファーストの買取業者なのか判断がつきにくい

買取り業界に限らず一般的に優良な会社は、お客様と良好な関係を継続したいため顧客ファーストで対応します。買取り業者も例外ではありません。買取り業者にとっての買取りとは商材の仕入です。つまりお客様は商品を卸す卸元の位置づけと捉えることもできます。卸元と良好な関係性を保つことはビジネスの基本です。もしも卸元へ圧力をかけたらどうでしょうか。取引の継続は困難になるのが予想できます。買取業者は、高く買取ることが企業努力でありますが、安く買い叩くような業者も存在しますので査定金額を見るまでは判断がつきにくいのが現実です。

お断りをしてもしつこい業者

出張買取りサービスを利用して納得の査定金額に届かないため買取りをお断りすることは普通にあります。買取りのお断りをして間もなく帰る業者なら問題はありませんが、直ぐに帰らず、何らかの品物を買い取るまで居座るような業者も存在します。元々は指輪1点の査定だけで申し込みをしたのに、他にも商品はないのかと執拗に迫ります。「○○円以上の買取りが出来ないと上司から叱られる」と本音を漏らす査定士もいます。最後はあまりのしつこさに断り切れず、売る予定のなかった別の宝石を手放しトラブルになったと国民生活センターへ声が寄せられています。

トラブルを回避するためにできること

売るつもりのない商品まで手放す事になったり、相場よりも大幅に安い金額で買い取られたりと、宝石・貴金属の買取りに関するトラブルに巻き込まれた事例は数多くあります。このようなトラブルに巻き込まれないよう事前に対策をしておきましょう。

即断即決をしない

自宅で出張買取りの査定を終え、様々な理由をつけて即断即決を迫られることがあります。すでに複数の買取り業者で査定をしてもらっていれば相場感が分かっているので売却か否かの判断ができるのでしょうが、提示された買取り価格が適正なのかどうかご存知でない場合の即断即決は避けましょう。

買取り相場が分からないまま業者の言い値で売却してしまうと損をしてしまう可能性があります。事前に複数の買取り業者で査定をしてもらっていれば、相場を理解した上で買取り交渉が可能で、「○○の買取り相場は〇〇円前後ですが、なぜこの金額になるのかを説明してほしい」と折衝できます。 損をせずに売るなら金額を比較することが鉄則です。少なくとも5社くらいは買取り査定をしてもらいましょう。

家族に相談をする

熱心な業者だと断り難いと思いますが、売却の判断に迷ったり少しでも不安があれば同居しているご家族に相談をしてみてください。買取り業者に家族と相談をする旨を伝え、改めて返事をする時間をもらいましょう。良識のある業者なら受け入れてもらえます。それでも回答を急かすようなしつこい業者は、提示した査定額に自信が無いと判断し、取引をなさらない事をおすすめします。

断る勇気をもつ

買取業者の中にはご年配の方を狙った悪質な業者も存在します。特にしつこく食い下がってくる業者や悪質な業者に狙われてしまうとトラブルに巻き込まれる可能性が上がります。少しでも不安が募り納得のいかない取引になりそうであれば毅然と断るようにしましょう。様々な理由を付けて思い入れのある商品が買い叩かれてしまう恐れがあります。また、高圧的な態度から恐怖を感じてしまう事もあり、今でも相談センターへの相談が絶えません。あまりにもしつこい業者でしたら警察へ連絡するのも良いでしょう。

査定内容を記録に残る形で用意してもらう

良識がある業者なら、書面またはオンライン上などの記録に残る形で査定内容を提示します。査定内容の提示を拒むような業者は、確かな記録を残したくない理由があるのでご成約をされないように気を付けてください。

業者名、住所、電話番号や査定日、買取品目に間違いがないか確認をしましょう。記録に残る形で査定内容を提示してくれる業者は、査定金額の高い安いに関わらず査定金額に自信がある証拠なので安心できる業者であると言えます。

業者が買い取る目的は、再販売できる品物を買取ること

政治や金融などで世界的な不安があると金相場にも影響がでます。最近では新型コロナ感染症拡大の不安によって、価値が減る恐れのある紙幣よりも金融資産として金を確保する資産家が多くいたのも記憶に新しいですね。そのため需要が急激に高まり、短期間で金相場も上昇しました。換金ができることが金の強みなので、今後も社会情勢に伴い上昇と下落の繰り返しになるでしょう。 買取り業者もビジネスとして買取りを行っており、業者の狙いはシンプルに「安く買い取って高く売る」です。つまり中古品を再販売するのです。一般的な買取業者は、利益を生み出せる範囲でお客様に査定金額を提示しますが、相場を大きく下回る金額で強引に宝石・貴金属の買取りを行おうとする業者も存在しています。

依頼をしていないのに訪問してくる買取業者は要注意

出張買取りは、ご自宅で査定をするので店舗へ出向く必要がなく、宅配買取りと同様に人気のあるサービスです。しかし中には、不明瞭で怪しい業者も存在しているようです。
このような注意が必要な業者には幾つかの共通した特徴があります。

  • 買取り査定の申し込みをしたわけではないのに、急に自宅へ訪問してくる
  • 不要なものなら何でも買い取ると言う
  • 不要なものを見せると他に高価なものが無いのかと催促する
  • 査定の見積書がない
  • 高価な製品の買取りが成立するまで居座る

買取り査定の申し込みをしていないにも関わらず、電話で不要なものがないか聞き込みをしてきたり、約束もしていないのに突然ご自宅に訪問してくる業者は要注意です。このような業者の特徴は、不要なものなら何でも買取りをするという建前でお客様へアプローチをして、不要品の処分に困っているという方をターゲットにしています。

しかし、本当に不要なものを出しても査定はしません。再販売をしても利益にならないからです。査定が出来ない理由から更に価値が高い物を出すようにと催促をしてきます。買取りが成立するまで、お客様宅に長く居座ることもあります。それがプレッシャーに感じることで売る予定のない高額品を強引に持ち去られたという情報や相談が全国の消費生活センターへ寄せられています。

怪しい業者の特性

宝石・貴金属の買取りは、業者にとって仕入です。仕入なので安く仕入れたいのです。お客様宅への出張買取りは、交通費が発生します。コストが発生したのに買取り点数が少なければ利益にもなりません。買取り業者は当初予定していなかった物まで出させます。その結果、しつこくなりトラブルに繋がります。そのようなトラブルに遭わないために、怪しい業者の特性を知っておきましょう。

宝石・貴金属の知識が乏しい

宝石・貴金属の査定をするための視点などを聞いてみましょう。宝石・貴金属の買取りを行っている査定士は、宝石・貴金属に関する知識を持ち合わせて当然です。そうでないと査定ができません。 プロの鑑定士は、天然石の特徴探しに宝石の中を覗いて内包物を見ます。また、宝石に関する質問もしてみてください。稀に悪質な業者の中でも知識が豊富な査定士もいますので、それだけで信用できる業者なのかの判断はできませんが、しっかりと明確に答えられない査定士は専門知識が乏しいといえます。そんな業者に大切なお品物の査定を託すことはやめましょう。

記録を残さない

悪質業者の特性として、書類やデータベースに記録を残しません。なぜなら証拠が残るからです。買取価格を口頭のみで伝えられたら査定の見積書をもらえるか尋ねてください。査定士の名刺の裏面にでさえ書いてもらえない場合は、身元を明かせない怪しさがあると思って良いでしょう。また、仮に見積書を作成したとしても会社名や店舗の住所などが記載されていない場合も要注意です。

身元がはっきりしない

宝石・貴金属の買取りでは、多額の金額で売買されることがあります。そのため身元が不明瞭な業者に売却するのは避けましょう。音信不通になったりするケースが後を絶ちません。一般的には店舗または会社から出張買取り向けの査定士が派遣されてきます。名刺を貰って店舗または会社の住所確認を最初にしておきましょう。査定士が名刺を切らしている場合もあります。その場合は、スマホやタブレットで検索してみてください。仮にホームページが無い業者が電話でアポイントを取って来た際には店舗または会社の所在地をしっかりと聞きましょう。

宝石・貴金属の買取実績を公表していない

リサイクルショップや買取専門店で宝石・貴金属の買取りをしていますが、ホームページに宝石・貴金属の買取実績を公表していなかったり、公表していても買い取り件数が少ない店舗や会社では、適正な評価で買取りをしてもらえない可能性があります。宝石・貴金属が得意でない業者だと安く買い叩かれる不安がありますので依頼をしない方が良いでしょう。

説明があるかどうか

優良な業者では、貴金属の査定に関する説明をきちんとしてくれます。どうしてこの価格になったのかを丁寧に教えてくれますが、悪質な業者ではそれがありません。優良な業者は、お客さんと末永いお付き合いをするために、たとえ買取に至らなくても気持ちのよい取引をしたいと考えています。

一方で、悪質な業者は目先の利益を追うことばかり考えているため、取引そのものの質を考慮しません。査定額の根拠や買取の流れ、支払い方法などについて、きちんと説明してくれる業者を選びましょう。

訪問買取でトラブルになった場合の注意点と対処方法

リサイクル業者から不要品を買い取る旨の営業電話を受けたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。ご自宅にある不要品を処分するのに助かりますよね。しかし貴金属製品などを強引に買い取られたという事もあるようです。このような事例に遭遇した際には、どのような対処方法があるのか紹介します。

訪問買取には消費者を保護するためのルールや制度が法律で定められている

訪問買取および訪問購入とは、消費者の自宅に買取業者が訪問して物品を買い取ることです。2013年2月に、特定商取引に関する法律(特商法)が改正され、規制対象に「訪問購入」が加えられました。この法律では、購入業者が守るべきルールや消費者を保護する制度が定められました。それでも訪問購入では、貴金属やブランド品等を強引に買い取るトラブルが後を絶ちません。下記のような情報が国民生活センターへ寄せられています。

  • 不要な靴をリサイクルするという業者から電話があり訪問の約束をしたが、いざ来訪すると「貴金属はないか」としつこく居座られた。
  • 着物の買い取りに来た業者が「査定結果の連絡待ち」と言って数時間帰らず、その間に「不要な貴金属はないか?」と聞かれた末に安く買い取られてしまった。
  • 貴金属はないと伝えたら高圧的な態度で怖い思いをした。

買取業者の訪問の際に心掛けておくこと

「不要な勧誘はきっぱり断る」「貴金属やブランド品などを見せない、触らせない」ことが大事です。以下のような訪問や勧誘は禁止されています。

①消費者から勧誘の要請がないのに、突然訪問して勧誘すること(不招請勧誘)
下記も不招請勧誘にあたります

  • 査定のみ依頼したのに、訪問のついでに買い取りも勧誘すること
  • 事前の約束とは違う物品について、買い取りの勧誘をすること(例)衣類の買い取りといって訪問したのに、貴金属の買い取り

②勧誘をする事業者名、買い取る物品の種類、勧誘の目的を明示せずに勧誘すること

③消費者が断った後に居座り続けることや再勧誘をすること

売却をした際には契約書面の交付を求める

買取り業者には下記の事項を記載した契約書面を消費者に交付する義務があります。

  • 物品の種類や特徴
  • 購入価格
  • クーリングオフについての説明事項
  • 申し込みや契約の年月日
  • 事業者の住所、名称、連絡先、担当者の氏名

業者との交渉などで必要となる場合があるため、書面を受け取ったら大切に保管しておきましょう。

クーリングオフ制度について

訪問買取にはクーリングオフ制度があり、宝石・貴金属は対象の製品です。契約書面を受け取った日を1日目として、8日間は購入業者に書面等で申し入れすることが可能です。これにより無条件で契約を解除することができます。また、消費者には「引渡し拒絶権」が認められており、この8日間は物品の引き渡しを拒むことができます。売却の契約をしても、その場ですぐに物品を引き渡す必要はありません。

店頭買取と宅配買取はクーリングオフ制度の対象外

店頭での買取と宅配を利用した買取はクーリングオフ制度に当てはまりません。店頭で買取りが成立されて数日後にキャンセルを申し出ても買取業者は拒否をすることができます。ついつい消費者が保護されていると思い込みがちですが、お客様が“自らの意思によって店頭へ伺い売却”したからです。宅配買取も同様です。お客様のご要望で宅配買取を申し込み成約へ至っているためです。これは業者を保護する観点から、買取業者は返品に応じる義務は一切ありません。お店で買い物をして使用したのに返品返金が不可であるのと同義です。一部のスーパーや百貨店ではお買い物後に返品を承るお店もあるようですが、それは法的に保護されていることではなく、お店側が好意で応じてくれているのです。これらは消費者センターへ相談をしても強制力はありませんので勘違いをしないように気を付けましょう。

安全に高値で売却する方法

ほとんどの買取り業者が「高価買取」や「○%買取アップ中」といった事を謳っていますが、本当のところ何処の買取り業者が優良業者なのか、信頼のできる鑑定士は何処にいるのか分かりにくいですよね。ご自宅の周辺にあるリサイクル店や買取店が信用できるお店ばかりとは限りません。そこで、ご自身で出来る範囲で高価買取りを実現させる方法を紹介します。

複数の業者に査定をしてもらい金額を比較する

宝石買取のトラブルを回避するには複数の業者に査定を依頼して金額の比較をしましょう。1社の査定では金額が高いのか安いのか判断がつきません。2~3社に査定をしてもらうと相場が分かります。理想は5社以上で比較することです。5社以上の査定金額から相場の上限がイメージできます。時間も労力も費やし面倒かもしれませんが、最も高い金額の業者へ売れば納得がいくのではないでしょうか。

資格保有者が在籍する店舗で見てもらう

買取り専門店には宝石の鑑定士が在籍する店舗が存在します。世界的な権威の一つであるGIA(米国宝石学会)G.G.が有名です。G.G.資格保有者なら適正な査定をしてくれます。適正な査定を希望するのでしたら鑑定士の資格を保有する者に見てもらいましょう。

金額を比較するなら一括査定がおすすめ

複数の業者に見てもらいたいけど時間がない。自宅に来てもらうのも怖いし、そもそも近所に5件以上の買取り店がない。GIA(米国宝石学会)G.G.資格保有者が在籍する店舗がない…。そんな悩みを一気に解決できるのは一括査定です。一括査定サービスには自分自身で複数の業者と交渉を行うタイプと仲介業者が窓口になって交渉もお任せするタイプの2種類あり、どちらも無料で利用できます。

自分で交渉を行う一括査定サービス

売りたい商品を一括査定サイトに商品画像を登録して、画像を見て商品の買取りを希望する業者から連絡が来る仕組みです。一度の登録で多くの業者へ個人情報が行き渡る不安がありますが、登録から価格交渉までをご自身で行いますので商品知識と交渉力に自信がある方におすすめです。ただし、10社から20社ほどの業者から連絡が入るために何度も同じ説明をするため応対の煩わしさを感じる方もいらっしゃいます。

また、実物を拝見しないと確実な金額が出せないデメリットがあります。そのため正確な買取り金額を知りたい場合には店舗へ出向くか買取り業者に自宅まで来てもらう必要があり、時間に余裕がない方には不向きかもしれません。

仲介業者が窓口一つで交渉を完結する一括査定サービス

売りたい商品を一括査定会社へ商品を持参または配送をして、買取り業者が実物をみて査定金額を算出する仕組みです。お客様がやり取りするのは窓口となる仲介役だけなので複数の業者と対応する煩わしさを感じることがなく、個人情報が業者へ行き渡る心配もありません。価格交渉も仲介役が行いますので商品知識と交渉力は一般の方と比較にならないくらい長けています。唯一のデメリットは、時間がかかることです。確実な金額を算出するために実物を拝見する必要があり、複数の業者が査定を終えるまで数日が必要です。そのため換金をお急ぎの方には不向きかもしれませんが交渉力に不安がる方や高額で売りたい人にはおすすめのサービスです。

一括査定おすすめ業者

店舗に資格保有者が在籍して一括査定サービスを受けているのが「査定の名人」です。

査定の名人にはGIA(米国宝石学会)G.G.資格保有者が在籍し、10社の買取業者と買取りの交渉も行います。宝石学のプロフェッショナルがお客様に代わって交渉しますので、金額の足元を見られたり安く買い叩かれたりする心配がありません。買取り業者の査定担当者よりも知識が豊富なのでとても安心できます。宅配買取にも対応していて配送料や査定手数料も無料でお客様のご負担は一切ありません。詳しくは「査定の名人ホームページ」をご覧ください。

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