宝石・貴金属の買取で怪しい業者を見極めてトラブルから回避する方法を考える
貴金属を買取業者に売却する際、多くの人が不安を感じることがあるでしょう。査定額が適正かどうか、信頼できる業者かなど、多くの疑問が生じます。本記事では、買取の際によく起こり得る問題と、それを回避するための具体的な対策について説明します。これらの知識を身に付けて、安心して貴金属の売却を行いましょう。
信頼できる業者選びのポイント
貴金属を高額で売却するためには、信頼性の高い業者を選ぶことが重要です。インターネットや口コミでの評判を確認し、過去に問題があったかどうかを調査しましょう。また、業者が適切なライセンスを保持しているかも確認することが重要です。
- ライセンスの確認:買取業者が古物商許可証を持っているか確認しましょう。これは信頼できる業者の一つの目安となります。
- 複数の業者で査定:1つの業者だけに依存せず、複数の業者で査定を依頼することで、より正確な市場価値を把握できます。
査定の透明性と相場の確認
貴金属の価値は日々変動するため、事前に現在の相場を確認することが大切です。業者によって査定基準が異なるため、査定額にばらつきが出ることがあります。
- 相場の把握:貴金属の取引価格は金相場や銀相場に大きく影響されるため、事前に相場を調べることが必要です。相場を把握することで、適正な価格で買取が行われているかを判断しやすくなります。
- 詳細な査定結果の説明を求める:査定額の内訳や基準について、業者に詳しく説明を求めることで、価格が適正であるかどうかを確認しましょう。
悪徳業者の注意点と見分け方
悪徳業者に引っかからないためには、いくつかの注意点を把握しておくことが重要です。例えば、最初に高額な買取価格を提示しておいて、後から「品物に欠陥がある」として大幅に減額を行う手口が存在します。
- 突然の値下げに注意:査定後に突然値下げをする業者には注意が必要です。最初の査定額が極端に高い場合は、特に慎重に対応しましょう。
- 契約書を確認:契約書や取引条件をしっかりと確認し、疑問点があれば必ず質問して解決してから契約を進めましょう。
手数料と支払い方法を確認する
買取業者によっては、手数料やその他の隠れた費用が発生することがあります。これらの料金は事前に確認しておくべきです。また、支払い方法も重要なポイントです。
- 手数料の確認:一部の業者では、査定料や出張費がかかる場合があります。事前に手数料がどれくらい発生するのか確認しておくことが大切です。
- 支払い方法の明確化:現金支払い、銀行振込、または即日支払いが可能かどうかを確認し、安心して取引を行えるようにしましょう。
返却ポリシーの確認
買取業者によっては、査定額に納得がいかない場合、品物を返却してもらえるサービスを提供しているところもあります。返却ポリシーがあるかどうかを確認することで、万が一の場合に備えることができます。
- 返却可能な業者を選ぶ:査定額に満足できなかった際に品物を返却してくれる業者を選ぶことで、安心して査定を受けることができます。
宝石・貴金属買取で起きたトラブル
宝石・貴金属の買取りで思わぬトラブルに巻き込まれたという事をテレビや新聞記事、ネットニュース等で目にした事が一度はあるのではないでしょうか。嫌な思いをしないためにも、宝石・貴金属の買取りではどのようなトラブルが起きやすいのか、売却前に知っておきましょう。
相場よりも安い金額で買い取られる
どんなに不要となった宝石・貴金属だとしても売る時には損をしたくないもの。さらに可能な限り高額で売りたいと思うものです。宝石・貴金属に限らず、中古品市場には買取り相場があります。買取り相場の金額で買取りをしてもらえれば納得できますが、大幅に相場を下回る金額で買い取ろうとする業者も存在します。相場よりも半額で売ってしまうと損をしたことで後悔が強くなります。思い入れのある商品を売るなら気分よく売却をしたいですね。
お断りをしてもしつこい業者
出張買取りサービスを利用して納得の査定金額に届かないため買取りをお断りすることは普通にあります。買取りのお断りをして間もなく帰る業者なら問題はありませんが、直ぐに帰らず、何らかの品物を買い取るまで居座るような業者も存在します。元々は指輪1点の査定だけで申し込みをしたのに、他にも商品はないのかと執拗に迫ります。「○○円以上の買取りが出来ないと上司から叱られる」と本音を漏らす査定士もいます。最後はあまりのしつこさに断り切れず、売る予定のなかった別の宝石を手放しトラブルになったと国民生活センターへ声が寄せられています。
トラブルを回避するためにできること
売るつもりのない商品まで手放す事になったり、相場よりも大幅に安い金額で買い取られたりと、宝石・貴金属の買取りに関するトラブルに巻き込まれた事例は数多くあります。このようなトラブルに巻き込まれないよう事前に対策をしておきましょう。
即断即決をしない
自宅で出張買取りの査定を終え、様々な理由をつけて即断即決を迫られることがあります。すでに複数の買取り業者で査定をしてもらっていれば相場感が分かっているので売却か否かの判断ができるのでしょうが、提示された買取り価格が適正なのかどうかご存知でない場合の即断即決は避けましょう。
買取り相場が分からないまま業者の言い値で売却してしまうと損をしてしまう可能性があります。事前に複数の買取り業者で査定をしてもらっていれば、相場を理解した上で買取り交渉が可能で、「○○の買取り相場は〇〇円前後ですが、なぜこの金額になるのかを説明してほしい」と折衝できます。 損をせずに売るなら金額を比較することが鉄則です。少なくとも5社くらいは買取り査定をしてもらいましょう。
家族に相談をする
熱心な業者だと断り難いと思いますが、売却の判断に迷ったり少しでも不安があれば同居しているご家族に相談をしてみてください。買取り業者に家族と相談をする旨を伝え、改めて返事をする時間をもらいましょう。良識のある業者なら受け入れてもらえます。それでも回答を急かすようなしつこい業者は、提示した査定額に自信が無いと判断し、取引をなさらない事をおすすめします。
断る勇気をもつ
買取業者の中にはご年配の方を狙った悪質な業者も存在します。特にしつこく食い下がってくる業者や悪質な業者に狙われてしまうとトラブルに巻き込まれる可能性が上がります。少しでも不安が募り納得のいかない取引になりそうであれば毅然と断るようにしましょう。様々な理由を付けて思い入れのある商品が買い叩かれてしまう恐れがあります。また、高圧的な態度から恐怖を感じてしまう事もあり、今でも相談センターへの相談が絶えません。あまりにもしつこい業者でしたら警察へ連絡するのも良いでしょう。
査定内容を記録に残る形で用意してもらう
良識がある業者なら、書面またはオンライン上などの記録に残る形で査定内容を提示します。査定内容の提示を拒むような業者は、確かな記録を残したくない理由があるのでご成約をされないように気を付けてください。
業者名、住所、電話番号や査定日、買取品目に間違いがないか確認をしましょう。記録に残る形で査定内容を提示してくれる業者は、査定金額の高い安いに関わらず査定金額に自信がある証拠なので安心できる業者であると言えます。
依頼をしていないのに訪問してくる買取業者は要注意
出張買取りは、ご自宅で査定をするので店舗へ出向く必要がなく、宅配買取りと同様に人気のあるサービスです。しかし中には、不明瞭で怪しい業者も存在しているようです。
このような注意が必要な業者には幾つかの共通した特徴があります。
- 買取り査定の申し込みをしたわけではないのに、急に自宅へ訪問してくる
- 不要なものなら何でも買い取ると言う
- 不要なものを見せると他に高価なものが無いのかと催促する
- 査定の見積書がない
- 高価な製品の買取りが成立するまで居座る
買取り査定の申し込みをしていないにも関わらず、電話で不要なものがないか聞き込みをしてきたり、約束もしていないのに突然ご自宅に訪問してくる業者は要注意です。このような業者の特徴は、不要なものなら何でも買取りをするという建前でお客様へアプローチをして、不要品の処分に困っているという方をターゲットにしています。
しかし、本当に不要なものを出しても査定はしません。再販売をしても利益にならないからです。査定が出来ない理由から更に価値が高い物を出すようにと催促をしてきます。買取りが成立するまで、お客様宅に長く居座ることもあります。それがプレッシャーに感じることで売る予定のない高額品を強引に持ち去られたという情報や相談が全国の消費生活センターへ寄せられています。
怪しい業者の特性
宝石・貴金属の買取りは、業者にとって仕入です。仕入なので安く仕入れたいのです。お客様宅への出張買取りは、交通費が発生します。コストが発生したのに買取り点数が少なければ利益にもなりません。買取り業者は当初予定していなかった物まで出させます。その結果、しつこくなりトラブルに繋がります。そのようなトラブルに遭わないために、怪しい業者の特性を知っておきましょう。
宝石・貴金属の知識が乏しい
宝石・貴金属の査定をするための視点などを聞いてみましょう。宝石・貴金属の買取りを行っている査定士は、宝石・貴金属に関する知識を持ち合わせて当然です。そうでないと査定ができません。 プロの鑑定士は、天然石の特徴探しに宝石の中を覗いて内包物を見ます。また、宝石に関する質問もしてみてください。稀に悪質な業者の中でも知識が豊富な査定士もいますので、それだけで信用できる業者なのかの判断はできませんが、しっかりと明確に答えられない査定士は専門知識が乏しいといえます。そんな業者に大切なお品物の査定を託すことはやめましょう。
記録を残さない
悪質業者の特性として、書類やデータベースに記録を残しません。なぜなら証拠が残るからです。買取価格を口頭のみで伝えられたら査定の見積書をもらえるか尋ねてください。査定士の名刺の裏面にでさえ書いてもらえない場合は、身元を明かせない怪しさがあると思って良いでしょう。また、仮に見積書を作成したとしても会社名や店舗の住所などが記載されていない場合も要注意です。
身元がはっきりしない
宝石・貴金属の買取りでは、多額の金額で売買されることがあります。そのため身元が不明瞭な業者に売却するのは避けましょう。音信不通になったりするケースが後を絶ちません。一般的には店舗または会社から出張買取り向けの査定士が派遣されてきます。名刺を貰って店舗または会社の住所確認を最初にしておきましょう。査定士が名刺を切らしている場合もあります。その場合は、スマホやタブレットで検索してみてください。仮にホームページが無い業者が電話でアポイントを取って来た際には店舗または会社の所在地をしっかりと聞きましょう。
宝石・貴金属の買取実績を公表していない
リサイクルショップや買取専門店で宝石・貴金属の買取りをしていますが、ホームページに宝石・貴金属の買取実績を公表していなかったり、公表していても買い取り件数が少ない店舗や会社では、適正な評価で買取りをしてもらえない可能性があります。宝石・貴金属が得意でない業者だと安く買い叩かれる不安がありますので依頼をしない方が良いでしょう。
説明があるかどうか
優良な業者では、貴金属の査定に関する説明をきちんとしてくれます。どうしてこの価格になったのかを丁寧に教えてくれますが、悪質な業者ではそれがありません。優良な業者は、お客さんと末永いお付き合いをするために、たとえ買取に至らなくても気持ちのよい取引をしたいと考えています。
一方で、悪質な業者は目先の利益を追うことばかり考えているため、取引そのものの質を考慮しません。査定額の根拠や買取の流れ、支払い方法などについて、きちんと説明してくれる業者を選びましょう。
訪問買取でトラブルになった場合の注意点と対処方法
リサイクル業者から不要品を買い取る旨の営業電話を受けたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。ご自宅にある不要品を処分するのに助かりますよね。しかし貴金属製品などを強引に買い取られたという事もあるようです。このような事例に遭遇した際には、どのような対処方法があるのか紹介します。
訪問買取には消費者を保護するためのルールや制度が法律で定められている
訪問買取および訪問購入とは、消費者の自宅に買取業者が訪問して物品を買い取ることです。2013年2月に、特定商取引に関する法律(特商法)が改正され、規制対象に「訪問購入」が加えられました。この法律では、購入業者が守るべきルールや消費者を保護する制度が定められました。それでも訪問購入では、貴金属やブランド品等を強引に買い取るトラブルが後を絶ちません。下記のような情報が国民生活センターへ寄せられています。
- 不要な靴をリサイクルするという業者から電話があり訪問の約束をしたが、いざ来訪すると「貴金属はないか」としつこく居座られた。
- 着物の買い取りに来た業者が「査定結果の連絡待ち」と言って数時間帰らず、その間に「不要な貴金属はないか?」と聞かれた末に安く買い取られてしまった。
- 貴金属はないと伝えたら高圧的な態度で怖い思いをした。
買取業者の訪問の際に心掛けておくこと
「不要な勧誘はきっぱり断る」「貴金属やブランド品などを見せない、触らせない」ことが大事です。以下のような訪問や勧誘は禁止されています。
①消費者から勧誘の要請がないのに、突然訪問して勧誘すること(不招請勧誘)
下記も不招請勧誘にあたります
- 査定のみ依頼したのに、訪問のついでに買い取りも勧誘すること
- 事前の約束とは違う物品について、買い取りの勧誘をすること(例)衣類の買い取りといって訪問したのに、貴金属の買い取り
②勧誘をする事業者名、買い取る物品の種類、勧誘の目的を明示せずに勧誘すること
③消費者が断った後に居座り続けることや再勧誘をすること
売却をした際には契約書面の交付を求める
買取り業者には下記の事項を記載した契約書面を消費者に交付する義務があります。
- 物品の種類や特徴
- 購入価格
- クーリングオフについての説明事項
- 申し込みや契約の年月日
- 事業者の住所、名称、連絡先、担当者の氏名
業者との交渉などで必要となる場合があるため、書面を受け取ったら大切に保管しておきましょう。
クーリングオフ制度について
訪問買取にはクーリングオフ制度があり、宝石・貴金属は対象の製品です。契約書面を受け取った日を1日目として、8日間は購入業者に書面等で申し入れすることが可能です。これにより無条件で契約を解除することができます。また、消費者には「引渡し拒絶権」が認められており、この8日間は物品の引き渡しを拒むことができます。売却の契約をしても、その場ですぐに物品を引き渡す必要はありません。
店頭買取と宅配買取はクーリングオフ制度の対象外
店頭での買取と宅配を利用した買取はクーリングオフ制度に当てはまりません。店頭で買取りが成立されて数日後にキャンセルを申し出ても買取業者は拒否をすることができます。ついつい消費者が保護されていると思い込みがちですが、お客様が“自らの意思によって店頭へ伺い売却”したからです。宅配買取も同様です。お客様のご要望で宅配買取を申し込み成約へ至っているためです。これは業者を保護する観点から、買取業者は返品に応じる義務は一切ありません。お店で買い物をして使用したのに返品返金が不可であるのと同義です。一部のスーパーや百貨店ではお買い物後に返品を承るお店もあるようですが、それは法的に保護されていることではなく、お店側が好意で応じてくれているのです。これらは消費者センターへ相談をしても強制力はありませんので勘違いをしないように気を付けましょう。
安全に高値で売却する方法
ほとんどの買取り業者が「高価買取」や「○%買取アップ中」といった事を謳っていますが、本当のところ何処の買取り業者が優良業者なのか、信頼のできる鑑定士は何処にいるのか分かりにくいですよね。ご自宅の周辺にあるリサイクル店や買取店が信用できるお店ばかりとは限りません。そこで、ご自身で出来る範囲で高価買取りを実現させる方法を紹介します。
複数の業者に査定をしてもらい金額を比較する
宝石買取のトラブルを回避するには複数の業者に査定を依頼して金額の比較をしましょう。1社の査定では金額が高いのか安いのか判断がつきません。2~3社に査定をしてもらうと相場が分かります。理想は5社以上で比較することです。5社以上の査定金額から相場の上限がイメージできます。時間も労力も費やし面倒かもしれませんが、最も高い金額の業者へ売れば納得がいくのではないでしょうか。
資格保有者が在籍する店舗で見てもらう
買取り専門店には宝石の鑑定士が在籍する店舗が存在します。世界的な権威の一つであるGIA(米国宝石学会)G.G.が有名です。G.G.資格保有者なら適正な査定をしてくれます。適正な査定を希望するのでしたら鑑定士の資格を保有する者に見てもらいましょう。
金額を比較するなら一括査定がおすすめ
複数の業者に見てもらいたいけど時間がない。自宅に来てもらうのも怖いし、そもそも近所に5件以上の買取り店がない。GIA(米国宝石学会)G.G.資格保有者が在籍する店舗がない…。そんな悩みを一気に解決できるのは一括査定です。
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さらに、「査定の名人」では宝石だけでなく、ブランドバッグや時計もまとめて査定してもらえるため、時間を効率的に使いながら複数のアイテムを一度に売却できます。送料や手数料は一切かからないため、費用を気にせずに高額査定を狙うことができるのも大きな魅力です。
宝石や貴金属を少しでも高く売りたいと考えているなら、ぜひ「査定の名人」を利用してみてください。経験豊富な鑑定士があなたの大切な宝石を適切に評価し、最も有利な条件での売却をサポートしてくれます。詳しくは「査定の名人」の公式ホームページでチェックしてみましょう!
Q&A:貴金属買取に関するよくある質問
Q1. 買取業者を選ぶ際の一番のポイントは何ですか?
A1. 口コミや評判を確認し、信頼できる業者であるかを調べることが最も重要です。また、古物商許可証の有無もチェックポイントです。
Q2. 査定に納得がいかなかった場合、どうすればいいですか?
A2. 無理に売却する必要はありません。複数の業者で査定を依頼し、納得のいく価格を提示された業者で売却するのが良いでしょう。
Q3. 手数料が高い業者は避けたほうがいいですか?
A3. 必ずしも手数料が高い業者が悪いわけではありませんが、最終的に手元に残る金額を考慮して判断することが大切です。
まとめ
貴金属を売却する際は、信頼できる業者選びや査定の透明性、そして手数料や支払い方法の確認が重要です。これらの注意点を踏まえて準備を行えば、納得のいく取引を実現できるでしょう。最後に、買取額に納得できない場合は無理に売却せず、複数の業者で査定を受けることをおすすめします。