宝石を高く売るにはフリマアプリと買取業者の両方を上手に使い分ける

フリマアプリで宝石が高値で売れない理由

メルカリやヤフオク等のフリマアプリで使わなくなった宝石やジュエリーを売ってみたが思うような成果が出なかったという方が多くいらっしゃいます。様々な要因がありますが、フリマサービス・アプリと買取店を比較した際のそれぞれの優位性を挙げていきます。

フリマサービス・アプリで出品する理由

利用者が増え続けているフリマアプリですが、MMD研究所の調査で「物を売る際に利用する場所」を聞いたところ、トップは男女共に「リサイクルショップ(実店舗)」が最多で「フリマサービス・アプリ」は2番目の多さでした。また、フリマサービス・アプリを選ぶ上で重視した点「出品・購入のスムーズさ」と「使い方のわかりやすさ」が最も多く、次いで「手数料の安さ」「ユーザー数の多さ」の順となりました。つまりフリマアプリを利用するのは、金額よりも手軽さを重視していると言えます。

フリマサービス・アプリで出品したことがある物

同じくMMD研究所の調査にてフリマサービス・アプリで出品したことがあるものを聞いたところ男性は「本・コミック・マンガ」が最も多く、次いで「家電・スマホ・カメラ」「エンタメ・ホビー」の順となり、女性は「衣服・ファッション」が最も多く、次いで「本・コミック・マンガ」「コスメ・美容」の順となっています。いずれもリサイクルショップや買取専門店で取り扱いのあるものです。

宝石・ジュエリーを売る際における手軽さの比較

フリマアプリで出品を行うのはスマホで可能。店舗へ足を運ぶ必要がなく、自宅をはじめ場所を選ばずに宝石・ジュエリーを出品ことがでるのはまさに手軽と言えます。ただし、必ずしも売却できるとも言い切れません。また、ネックレスやリングにはサイズがあります。サイズを計測して重さや宝石のカラットを調べて出品をしなくてはならず、想像以上の手間暇がかかるのが実情です。

一方で買取店は、ご自身で足を運ぶ手間と時間がかかりますが、買取金額を提示してもらえます。今では、殆どの買取り業者が宅配査定もしていますので、梱包して送るだけで完結できます。買取金額が納得できれば売却、納得できない金額ならば返却をしてもらえば良いだけなので意外と簡単なのです。

宝石・ジュエリーを売る際におけるフリマアプリと買取店の金額

フリマアプリでは金額を希望する値で設定をしますが、それが適正な金額なのかは中古市場の相場を把握することが肝心です。

フリマサービス・アプリを使って売りやすい商材

一般的に品番で管理し、大量生産されて定価のあるものは元々の価格の基準があるのでフリマアプリでも売りやすいです。宝飾品で例えるならば、ブランドジュエリーが該当します。カルティエ、ブルガリ、ティファニーなどのスーパーブランドではコレクション名があり、購入時に附属される証明書には品番が記載されています。インターネットで品番を検索すればおおおよその買取相場が分かります。国産ブランドの4℃などでも同様にコレクション名がありますので基準が分かり易いでしょう。このように日本全国、どこのお店で買っても値段は共通されている製品については、販売時の定価が一律ですので買取業者よりもフリマアプリの方が高値で売れるかもしれません。

フリマアプリで売りにくい宝飾品

一方でノンブランドの製品や1点物の製品は大量生産されていないため、売価は売主のさじ加減で決まります。このような製品だと値段の基準がないためフリマアプリでは売りにくい部類に入るでしょう。特に色石がついているジュエリーでは、色味や大きさによって価値が変わってきますので、宝石そのものの価値に値付けするのは素人では難しいのではないでしょうか。更に鑑別書が無い製品では誤った情報で出品をしてしまう可能性もあります。ルビーの指輪を例にしますと、基本は赤ですが濃すぎる赤は価値が低いです。また、薄い赤ではルビーと言うよりもピンクサファイアになるかもしれません。さらに、実はルビーではなくガーネットだったという事もありえますので注意が必要でしょう。

壊れているジュエリーはフリマアプリよりも買取業者へ売却

切れたままのネックレスやブレスレット等のチェーン製品、宝石が外れたままの貴金属、変形が激しい指輪、片方しかないピアス・イヤリングなどが長期に渡って保管されたままという方が多くいらっしゃいます。そのような製品は、買取業者へ依頼するのが良いでしょう。フリマアプリでも売れる可能性はゼロではないでしょうが、壊れている宝飾品を購入する方はかなり限定的です。修理をしてから出品すると修理代が発生します。また、いつ売れるのか分からない物を持ち続けるよりも素早く換金をする方が有益かと思います。 買取業者では、貴金属をグラム単位で買取をします。チェーンが切れても全体の重量は切れる前と同じです。変形したものでも変形前と重さが同じならば、変形前の金額と同額で買い取ってくれるのです。つまり、元の状態に直す必要がないので余計な費用が発生しません。

フリマアプリを利用して高値で売るための目安

破損や変形した製品、古いデザインや使用傷が目立つような宝石・ジュエリーは、ブランドジュエリーでも高値で売るにはハードルが高いと思われます。フリマアプリでも売れる可能性を上げるには、下記の条件が揃うことが一つの目安と思われます。

  • 壊れていない
  • 傷が目立たない
  • 汚れがない
  • イニシャル等の後付けの刻印がない
  • 宝石店に売っているモダンなデザイン
  • 専用ボックスと証明書が揃っている(ブランドジュエリー)

上記の条件が完全に揃わない製品は、フリマアプリで売れたとしても買取業者と同等もしくは同等にも満たない金額になるでしょう。つまりフリマアプリの手数料と送料、出品における時間などの労力をかけるならば、適正な金額で買取ってくれる買取業者に依頼する方が良いでしょう。

買ったときは高かったのに売るときは購入価格の10分の1以下になるジュエリー

読み終えた本を古本屋へ売りに行ったご経験はありませんか? 定価1,500円の本が150円になったり、旬が過ぎていたり保管状態が悪いと5円~10円程度、破れていたり汚れがあると0円というようなこともあります。一部のプレミアムが付いた本を除くとおおよそ定価の5%~10%程度で買取りされます。

実はジュエリーもそうなのです。元々の単価が高く、高級品の概念があり、更に普段から使う機会が無いので余計にその金額の差が目立つのですが、古本と同じく定価の10%程度で売却できます。しかしジュエリーの場合、汚れがあっても変形をしていても、デザインが古くても金・プラチナの素材に価値があるため0円ということはあり得ません。

再販売が見込めない役目を終えたジュエリーは、素材に戻してから別の形になって再利用されます。

宝飾品の価格設定は、素材と品質以外の様々な費用が含まれています。これは、地金や宝石としての価値の他にデザイン料が上乗せされ、更に雑誌掲載料やパンフレット等の広告費に多額のコストを投入しているという背景があります。また、販売する店舗の家賃とそこで働く販売員や本社のサポート業務に携わる人件費も価格に反映されます。

一方で買取りの際には地金と宝石の製品価値しか評価しません。買取りや下取りには需要を見定めて製品の価値のみ評価を行いますので、販売時の価格に含まれている広告費や人件費等は吟味されません。これはジュエリー業界に限らず、ほぼ全ての中古市場に言えます。そして購入時は高かったのに、売却時は非常に安い金額になる事がほとんどです。そのためジュエリー製品の買取り価格は、購入価格の10分の1以下になるのです。

おすすめはフリマアプリと買取店の上手な使い分け

前述のようにフリマアプリで売却をするならば、デザインが比較的新しくて製品状態が良好な物に限ります。それ以外の製品については、買取業者へ売却が良いでしょう。購入時の10分の1になってしまいますが、デザインが古かったり製品状態が悪かったりするとフリマアプリでは買取り手が見つかりません。

買取店で買取した製品は、需要が見込める物なら新品仕上げをした後に再販売をします。デザインが古い製品や破損している製品は、貴金属を溶かして再利用されます。

そこで視点を変えてみませんか。「宝石を金属部分から外す工賃、金・プラチナを溶かすための燃料費と人件費用が購入価格の90%である」とか、「製品が欲しい人を探す手間と時間に対する人件費が購入価格の90%である」とそれぞれを売却時の手間賃として置き換えると少しは納得できるのではないでしょうか。

上手に使い分けて少しでも高く売りたいですね。

宝石・ジュエリーを買取業者に高く売るには

不要になった宝石・ジュエリーだとしても高く売りたいですよね。金やプラチナの素材ごとに相場が異なりますが、査定を行う際に重視するポイントは一般的な宝石・ジュエリーを査定する際と同じ条件です。

付属品一式を揃える

ブランドジュエリーの付属品には専用箱と証明書があります。本来あるはずの付属品が揃っていないと高値が望めません。鑑別書も貰っているのであれば、より正確な査定が望めます。査定の際には一緒に見てもらいましょう。

複数の業者に査定をしてもらい金額を比較する

宝石・ジュエリーを売る際には必ず複数の業者に見てもらうようにしましょう。1社のみでは高いのか安いのかが分かりません。また、2~3社では相場が分かる程度です。理想は5社以上で比較です。5社以上の買取り価格を比較すれば相場の上限がイメージできます。時間と労力を費やしますが最も高い金額に辿り着くことができます。高く売りたい人は実行してみてください。

まとめて売る

長期でご使用されていないジュエリーがあればまとめて売却をしましょう。複数のジュエリーは、単品で売却をするよりも買取り交渉がしやすくなります。

資格保有者が在籍する店舗で見てもらう

買取り専門店には宝石の鑑定士が在籍する店舗が存在します。世界的な権威の一つであるGIA(米国宝石学会)G.G.が有名です。G.G.資格保有者なら適切な査定をしてくれます。損でもなく得でもなく、適正な査定を希望するのでしたら鑑定士の資格を保有する者に見てもらいましょう。

金額を比較するなら一括査定がおすすめ

複数の業者に見てもらいたいけど時間がない。そもそも近所に5件以上の買取り店がない。GIA(米国宝石学会)G.G.資格保有者が在籍する店舗がない…。そんな悩みを一気に解決できるのは一括査定です。一括査定サービスには自分自身で複数の業者と交渉を行うタイプと仲介業者が窓口になって交渉もお任せするタイプの2種類あり、どちらも無料で利用できます。

自分で交渉を行う一括査定サービス

売りたい商品を一括査定サイトに商品画像を登録すると買取り業者から連絡が入る仕組みです。一度の登録で多くの業者へ個人情報が行き渡る不安がありますが、登録から価格交渉までをご自身で行いますので商品知識と交渉力に自信がある方におすすめです。ただし、10社から20社ほどの業者から連絡が入るため何度も同じ説明をするため応対の煩わしさを感じる方もいらっしゃいます。また、実物を拝見しないと確実な金額が出せないデメリットがあります。そのため正確な買取り金額を知りたい場合には店舗へ出向くか買取り業者に自宅まで来てもらう必要があり、時間に余裕がない方には不向きかもしれません。

仲介業者が窓口一つで交渉を完結する一括査定サービス

売りたい商品を一括査定会社へ商品を持参または配送をして、買取り業者が実物をみて査定金額を算出する仕組みです。お客様がやり取りするのは窓口となる仲介役だけなので複数の業者と対応する煩わしさを感じることがなく、個人情報が業者へ行き渡る心配もありません。価格交渉も仲介役が行いますので商品知識と交渉力は一般の方と比較にならないくらい長けています。唯一のデメリットは、時間がかかることです。確実な金額を算出するために実物をみる必要があり、複数の業者が査定を終えるまで数日が必要です。そのため換金をお急ぎの方には不向きかもしれませんが交渉力に不安がる方や高額で売りたい人にはおすすめのサービスです。

一括査定おすすめ業者

店舗に資格保有者が在籍して一括査定サービスを受けているのが「査定の名人」です。

査定の名人にはGIA(米国宝石学会)G.G.資格保有者が在籍し、10社の買取業者と買取りの交渉も行います。宝石学のプロフェッショナルがお客様に代わって交渉しますので、買い叩かれたりする心配がありません。買取り業者の査定担当者よりも知識が豊富なのでとても安心できます。また、査定の名人では宝石全般およびブランドバッグと時計も扱っているのでまとめて依頼できます。配送料や査定手数料も無料でお客様のご負担は一切ありません。詳しくは「査定の名人ホームページ」をご覧ください。

その他の一括査定サービス

ご自身で交渉を行いたい方には【おいくら】がおすすめです。商品情報とお客様情報を登録して買取業者からの連絡を待つだけです。複数の業者から連絡が入る可能性がありますので、交渉に煩わしさを感じない方ならトライしてみても良いかもしれません。

全国対応!最大20社の買取価格の比較なら【おいくら】

いずれも無料で利用出来る便利なサービスです。お客様のご都合に合わせて利用してみて下さい。

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